2010年06月17日
ファイル圧縮のお話
こんにちは。柴田です。
ファイル圧縮のお話
今回はあまり多くの人には聞きなれない形式、拡張子LZHと、圧縮ソフトLHAにまつわるお話です。
といっても、圧縮の仕方など、難しい話はさておき思い出話を中心に進めて行きたいと思います。
先日、unlha32.dllの作者のMiccoさんという方よりセキュリティ上の理由から使用中止が呼びかけられました。
それにより、事実上LHAという圧縮ソフトは終焉を迎えたことになります。
インターネットの前の時代
1980年代から1990年代中頃にかけての話です。
当時、インターネットのようなものはなく電話を使ったパソコン通信というものが細々と行われていました。
今と違ってブロードバンド回線、常時接続なんて便利なものはなく通信中は電話中になってしまうため「電話が受けられない」「電話代がかさむ」という問題が発生。そのため、少しでも通信時間を短くするため「ファイルを圧縮する」のが普通となっており、国産のフリーウェアだったLHAが日本では大きく普及しました。
雑誌の付録などにもLHAで圧縮されたフロッピーディスクやCDなどが付属していたこともあり、一時期は圧縮形式=LZHという図式が成り立っていたように思えます。
WindowsによりZIPのサポート
しかしWindowsによるZIP形式という圧縮形式の標準サポートなどから徐々に姿を消していき、最近ではあまり見ない形式になっていました。
またウィルス対策ソフトによる圧縮形式のウィルススキャンで誤検出が多かったこともあり、今回の使用中止の呼びかけに至りました。
こうしてまたひとつ、昔なじみのものが消えて行き、ちょっぴり寂しい柴田でした。